ワックスをかけようと思っても時間がかかるのが現実です。なぜなら、ワックスをかけるためには、様々な作業があります
- ブラシ・またはクリーナーで汚れを落とす
- 板を温める
- ワックスを塗る
- 固まるのを待つ
- スクレーパーで剥がす
- ブラシで仕上げる
- ファイバーテックスで細かいワックスを取る
準備の時間・片付けを入れると、1時間30分はかかります
正直めんどくさい・・・笑
しかし、100本以上の板にワックスを塗ってきた経験から、ワックスの使用量を『10分の1』に抑え、作業時間を半分の約40分に短縮した方法を記事でまとめてあります
さらに、圧雪バーンでしたら滑走性能に違いがないほどのクオリティーです
この記事を読むことで、今まで時間・お金をかけていたワックス作業を大幅に減らすことができると共に、快適なスノーボードライフを送れるでしょう
スノーボード歴20年で培った、『節約・時短のワックスのかけ方』をこの記事に凝縮しました。ぜひ最後まで読んでください
時短・節約の鍵はワックスの塗り方にある
結論から申し上げると、『塗った後の工程を最低限しかやらない』が今回のテーマになります
ワックスをかける工程で、一番時間がかかるのがワックスを塗った後の作業になります
- ワックスを塗った後は固まるのを待つ
- スクレーパーで剥がす
- ナイロンブラシで磨く
- 馬毛ブラシで仕上げて、最後にファイバーテックスで磨く
この工程が一番めんどくさくて、時間がかかる
なぜ工程が増えてしまうかというと、ワックスを塗る量が多いと余分なワックスを取り除くための時間がかかる
そこで、ワックスの使用量を抑えることが重要になります
推奨の塗り方だと、手間が多くなる
ワックスのかけ方は、ワックスメーカーのGALLIUM様の動画を参考にすると基礎が学べますし、失敗を少なくすることができます
私は以下の動画を何度も見て、学びました
メーカーが推奨している通りにやれば、ゲレンデでの滑走に満足できることは間違えはありません
ですが、3つの問題があります
時間がかかる上に、作業や掃除が本当にめんどう・・
新品の固形ワックスは、約3回分で終了。さらにスクレーパーでワックスを剥がす作業に至ってはとてつもない量のワックスカスがでてきますし、ブラッシングの作業も大変
これでは、ワックスを塗りたいけど、めんどくさい気持ちが強くなります
しかし、これから紹介する方法は、めんどうな作業・掃除を極力少なくした方法をお伝えします
ワックスをかけたら作業はほぼ終了
私のやり方は非常にシンプルです。ワックスをかけたら作業はほぼ終了します
やり方は以下の5つです
- ブロンズブラシで古いワックス・汚れを落とす
- 板を室内で温める
- ワックスを薄く塗る
- 固まるのを待つ
- ワックスをはがして終了
それでは❶~❺までを順番に解説していきます
❶ 汚れはブラシで取り除く
まず最初にすることは、滑走面についた汚れをブラシを使い取り除く。滑走面を磨く際には、ノーズからテールにブラッシングをすることが基本です
※GALLIUM様の動画の『9分40秒』からブラッシングのやり方が学べます
そして、ポイントはできるだけブラシだけを使うことです
汚れを落とすリムーバーは使うのは控えましょう
カンタンに汚れを落とすことができるリムーバーは、使い方を間違えると滑走面を痛めるだけでなく、今まで積み重ねて塗ったワックスをすべてリセットしてしまいます
基本的にはブロンズブラシを使い汚れを落とすことを意識しましょう
さらに、ブラッシングは部屋が汚れる場合があるので、床に新聞紙などをひいておくと片付けがラクになります
時間を短縮するためにも、自宅にあるものを上手く利用しましょう
➋ 板を室内で温める
ブラシで滑走面の掃除を終えたら、暖かい室内で板をしっかりと温めます
なぜなら、冷えた状態だとワックスが溶けにくく時間がかかると共に、浸透性が下がります
結局はアイロンで滑走面を温めるのですが、最初に室内で温めることで作業がラクになります
ブラシの作業は温度に関係はありません。ワックスを塗るのであれば、冷え切った状態から始めるのではなく、必ず部屋で温めてから作業を始めましょう
❸ ワックスは薄く塗る
この記事で一番重要ポイントになるのが、ワックスはできるだけ薄く塗ることです
では、どうやって薄く塗るのかを説明していきます
ワックスはワクシングペーパーで全体を塗り広げる
- アイロンは110℃に設定する
- アイロンに固形ワックスを一瞬当てる
- すぐに滑走面に擦りつける
- 全体にいきわたるように①~➂を繰り返す
イメージ画像 | 内容 |
---|---|
アイロンは110℃に設定 | |
ワックスをアイロンに当てる | |
滑走面に擦る | |
全体に塗っていく |
全体を塗り終えると、以下の画像のような状態になります
以上でワックスを塗り込む工程は終了です
次に、ワクシングペーパーを使い滑走面全体にワックスをなじませていきます
アイロンは常に動かし続けましょう
ここまでくれば作業はほぼ終了です。ワックスを大量に使ってしまうと、余計なワックスをそぎ落とす作業・掃除・何よりお金がかかってしまいます
プロの方であれば、正確なワクシングが成績に繋がる可能性がありますが、ウインタースポーツを楽しむなら、充分なやり方です
めんどうなメンテナンスを、いかにラクして快適に滑ることが重要です
❹ ワックスが固まるのを待つ
ワックスを塗り終えたら、すぐに剥がすのではなく10分ほど固まるのを待ちましょう。ワックスの成分はじわじわと滑走面に馴染んでいきます
待ちながら一息入れましょう
時間がない方であれば、この時点で作業を終了してもOK
ワックスを剥がさなくても、圧雪されたバーンではスキーやスノーボードは問題なく滑走します
時間が無い時は、私はこの時点で作業を辞めます
しかし、未圧雪のバーンやパウダーの滑走は板が走らない原因になります
ワックスが残っていると、『摩擦抵抗が強くなる』『排水が悪くなる』これらの原因で滑走性がダウンします
最後の仕上げとして、ワックスは剥がすことをおススメします
❺ スクレーパーで余計なワックスを剥がす
ここまでくれば、あと一息です。スクレーパーで滑走面についた余計なワックスを剥がしていきます
しかも、塗り込んだ量が少ないのでワックスカスが少なくて掃除がラクです
本来はすべてのワックスを取り除くことが正しいやり方です。しかし、ウインタースポーツを楽しむ分にはまったく問題なし
あとは、アイロンなどを片付けて、新聞紙の上に落ちたワックスカスを丸ごと包んでゴミ箱にポイ
お疲れさまでした!慣れてくれば40分ほどで作業ができます
【簡単・節約・時短】スノーボードのワックスの掛け方のまとめ
ウインタースポーツを本気で楽しむためには、道具のメンテナンスは必須です。しかし、時間がかかり、めんどくさいことが多い・・・
ですが、自分自身が楽しめるのであれば、必要最低限のメンテナンスでも充分です
- ブロンズブラシで古いワックス・汚れを落とす
- 板を室内で温める
- ワックスを薄く塗る
- 固まるのを待つ
- ワックスをはがして終了
最低限のメンテナンスでも、効果は充分に発揮します
めんどくさいワックス掛けの作業。少しでもラクをしてウインタースポーツを存分に楽しみましょう
この記事が少しでも役に立てれば幸いです
ではまた!!
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